観劇日:2009年12月20日マチネ 当日券(2F補助席)
日本を代表するミュージカルスター6人が、ずらーっと並んで扮装しているチラシ。
なんのコスプレ^^?
「サラディナーサ」でも舞台化するのかと思った^^;
(河惣益巳女史原作の少女漫画。『パイレート・クイーン』と時代が被る。)
2008年BW初演のミュージカル。
どうやら『レ・ミゼラブル』と『ミス・サイゴン』の作詞&作曲コンビの方が作った作品らしい。
これだけミュージカルスターが並んでいると、一度は見たくなる。
あらすじを読んだら面白そうだったし、
今井さんも出ているし、一度は見ようと足を運ぶ。
一幕で死んじゃいましたけどね。
◇
16世紀。大航海時代のヨーロッパ。
実在したアイルランドの女領主グレイス・オマリー(保坂知寿)。
イングランドの女王に即位したばかりのエリザベス一世(涼風真世)。
同時代に生きた二人の女傑の対立を描いた作品。
すでにイングランドの植民地となっていたアイルランド。
ただ、アイルランドはいくつもの部族に分かれていて抵抗を続けている。
エリザベスは即位後、国策として、アイルランドの完全支配を側近に命じる。
陣頭指揮を取ったのがビンガム卿(石川禅)。
そこに立ちはだかったのが、船に乗ることを認められたグレイス。
グレイスの父ドゥブダラ(今井清隆)は、
イングランドに立ち向かうため、有力部族のオフハラティ一族との
政略結婚による体制の強化を画策する。
グレイスは、オフハラティ一族族長の息子ドナール(宮川浩)と結婚。
グレイスは同じ部族のティアナン(山口祐一郎)と恋仲だったが、ティアナンは身を引く。
が、勇敢さのかけらもなく、口先ばかりで浮気もののドナールと、グレイスはソリがあわず、
子供が生まれたものの、ドナールは追い出されてしまう。
復讐の機会を伺っていたドナールはイングランドと通じ、グレイスは捕虜となる。
ティアナンは自分と引き換えにグレイスの釈放を要求する。
グレイスは何年かぶりに故郷に戻り、子供と再会。
アイルランドは変わり果てていた。
グレイスが捕らえられている間、アイルランドの他の部族長たちは次々とイングランドに投降。
ビンガム卿による圧制がはじまっていた。
グレイスは直接エリザベス一世と対峙するため、船に乗り込み、イングランドを目指す。
◇
海に憧れ、女人禁制とされていた船に変装してまで乗り込んでいき、
やがて数々の功績で、父親や仲間たちの信頼を得ていき、
「パイレート・クイーン」と呼ばれるまでになったグレイス。
一方、舞台上ではほとんど触れられていないけど、即位するまでがいろいろと波乱万丈。
生涯独身。白塗り化粧ですごし、たとえ侍女たちにも自分の素顔を見せまいとする。
新興国イングランドの女王エリザベス一世。
勝気で男勝りなグレイス。どこか浮世離れしているエリザベス一世。
保坂知寿も涼風真世さんもこういう役がどんぴしゃにはまっている。
しかし、脚本がなんか変。どこか変。
女だから。男だから。女なんだから。男でしょ。
舞台は16世紀。
なので、そういう風潮があるのはわかるけど、
主役の取り巻きの男性キャラクターが・・・なんだこりゃ?
グレイス夫もエリザベスの側近のナントカ卿も、
イマドキ笑ってしまうほど度量が狭い反フェミニズムばりばりキャラ。
策略でヒロインを騙すし、
片方は死んじゃうし、片方はロンドン塔。
悪役なら悪役で、突き抜けたキャラクターだったら見ていてあっぱれ感を感じるのだが、
やってることが中途半端で、カナリお間抜けで、小物感漂っているのがどーもなぁ。
でも、しかし、なんでだろう?
それなりに面白かったのはなぜ?
名物周り盆を使った豪華な船のセット。
本場のダンサーをわざわざ呼んだらしいアイリッシュダンス。
音楽も、一度聞いただけだから、耳になじむまではいかないけど、
いい曲がそろってます。パパの歌が素敵~。
一幕で死んじゃうけど。
グレイスパパ。
保坂さんの父が今井さん。それってどーよ--;と思ったが、
娘をあたたかく見守り、最後には実力を認めて自分の跡を継がせる。
素敵なパパだー。
毅然とした女王とあまり頼りにならない(男性の)臣下たち。
なんか東宝でおなじみのミュージカルで見た光景。
女王とナントカ卿のお二人。
別の作品ではE皇后とF皇帝を演じていたわけで。
「おかあさまと重臣たちごっこ」をして遊んでるのかと思ってしまったー。
三白眼&おなじみポーズで愛を歌うティアナン。
一途に恋に生きる青年!
実年齢を考えると、いまさらな気もするけど、
同年代のスター。
マツケン上様だって、恋に舞い上がる役を現役で演じているんだし、いいのかしら。
(Yグチさんは、走り方からして変だし、立ち回りもダンスも出来ないけど。)
どこから出てるの?その甲高い声。
その声はまるでジーザス。かってのジーザス。
最後。イングランドの捕虜になっている姿もまるでジーザス。
迎えに来たのグレイスがまた、なんでわざわざそんな格好で^^;
(お衣装が、なんとかのマリア風味なのだった。)
---
キャスティングが絶妙で、
どうみても狙っているとしか思えない数々の演出により、デジャ・ヴュ炸裂。
あちこちで、オタク心というかファン心理というか、ツボをぶちぶち押されて、
もしかして、見ていて楽しいかも・・・と思えてしまう不思議な作品。
実に楽しいミュージカルパロディだったー。
アンサンブルの中に、ホッピーちゃんがいるーっ。
ソロがないのが残念だけど、笑顔で踊っているのが可愛い。
それにしても、
ヤングシンバがフツーにアンサンブルに混じる時代になったんだなぁ。。
【作品名】
東宝 スペクタクル・ミュージカル・アドベンチャー パイレート・クイーン
【会場】
東京 帝国劇場
【スタッフ】
脚本:アラン・ブーブリル/クロード=ミッシェル・シェーンベルク/リチャード・モルトビー,Jr.
音楽:クロード=ミッシェル・シェーンベルク
歌詞:アラン・ブーブリル/リチャード・モルトビー,Jr./ジョン・デンプセイ
原作:モーガン・ルウェリン著「GRANIA―She-King of the Irish Seas」
翻訳:吉田美枝
訳詞:竜真知子
演出:山田和也
振付(アイリッシュ・ダンス):キャロル・リーヴィ・ジョイス
音楽監督・指揮:山口琇也
装置:松井るみ
衣裳:小峰リリー
照明:高見和義
音響:山本浩一
ヘアー:宮内宏明
ステージング:青木美保
アクションコーディネーター:渥美博
【出演者】
保坂知寿、山口祐一郎、涼風真世、今井清隆、石川禅、宮川浩
アイリッシュダンサー
海外ダンサー:
ノリーン・ボイル、コナー・オサリヴァン、ブライアン・シナーズ、キアラン・ディロン
タカ・ハヤシ
相ヶ瀬龍史、石川剛、植木達也、川口竜也
四宮貴久、杉野俊太郎、鈴木雄太、田崎悠人
谷本充弘、中本雅俊、中山昇、橋本好弘
原慎一郎、萬谷法英、村瀬美音
穴田有里、荒木里佳、泉里沙、栗原由佳
白木原しのぶ、杉本朝陽、関谷春子、中川唯可
中村友里子、真樹めぐみ、美咲あゆむ、本井亜弥
(アップ日2010/2/3)
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