見上げたボーイズプロデュース公演の新作。第六弾。
7/31~8/3の4日間。計6ステージ。
(公演数が短いっ。短すぎる・・・。)
昨年末ライブの発表時では、次回新作が10月公演予定となってましたが、
いつのまにか公演時期が繰り上げに。素直に嬉しい。
待ってましたー!
でも次回作が発表されたのが4月。「SEMPO」の頃です。
それでも長いです。待って待って待ちました~。
上演劇場は見上げた作品ではすっかりおなじみになった
麻布十番のアトリエ・フォンティーヌ。
入口に張ってあるポスターは「満員御礼」の張り紙が。
すごーいっ。
だんだんとチケ取り難しくなっていくのかなあ。。。
客席に向かうと、普段と様子が違う。
は、花道がある・・・!?
つ、通路がナイ・・・?!
舞台の下手側が通常よりも客席寄りに張り出していて、さらに花道が二つ。
寄席のようなBGM。3色の幕。壁一面のすだれ。立て札。奥に見えている障子戸。
ちょっとした芝居小屋のような雰囲気。
あらかじめ予約で送られてきたチケットと同封で
変則な座席割りが予告はされてました。
実際に見てみると、うわぁ・・・相当な変則だ。。
座席探しに一苦労。一種の宝探し気分。ちょっとわくわく。
が、毎回迷い、間違えそうになる。
(とくに前方は迷路・・・。)
正しい席にたどり着くには、スタッフさんの手助けが必要でした。
毎回親切に案内してくれましたです。ありがたかった。
今回の作品。
「お一人ですか?」「YARINIGE」にあった落語芝居に引き続き、
落語をベースにしている作品らしい。
◇◇
開幕前から流れていたBGMが一度途切れ、
ひときわ大きくなって、流れる。
リーダーが下手より登場!
ぱちぱちぱちっ。
前説。
「今回は、莫迦な演出家が花道をつくりたいと・・・」
おっと。。。自虐ネタできましたか・・^^;
観劇時のお約束。注意事項を語る。
花道は役者さんも通るけど、観客も通っていい。
通路に赤い布がかかっているときは
役者さんが通りますよという合図なので通っちゃダメ?
自分は中座することはありませんでしたけど、
今になってどっちなんだっけ?とアタマが混乱いたしております。。。
続いて、伽話をひとつご披露。
江戸時代にも、にーっと寝ているだけの人間がいたとかなんとか。
二回目くらいで、やっと意味がわかる。うわっ、理解力が足りてねえ・・・。
前回公演の「石川さんが行く」に引き続き、募金も募っていたのでした。
冗談?本気?
日に日に多くなっていく、おひねりの数々。
すげぇ。。熱心なファンが多くいらっしゃる。。そのバイタリティがうらやましい。
リーダーさま。すんごく嬉しそうで、素になってましたがな。。。
続いて、
上手に置いてあった立て札を手に、
お芝居のネタにもなっている「五人組」の説明に入る。
その途中で花道を通って、残り4人のメンバーが・・・。
(ここで、最初の歌アリ。リーダーさまのソロ主体。)
この時代は”文字が読めない”方も普通にいる。
明るい笑いに変えてます。幸村&平野コンビ(!?)のボケつっこみが笑えます。
一転して・・・。
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元禄の世。
戦乱の世は終わり、貨幣経済が発達していった時代。
しかし、治安が悪化する一方の江戸市中。困り果てた幕府。
そこで、犯罪抑制のために作られた「五人組」という制度。
「これの・・・アレ。」「ああ、アレ。」
呼び出されて紙切れを片手にあばら家に集まった男たち5人。
あばら家に最初に登場したのは竹屋の平蔵(平野)。名前が違ってるかも・・・。
礼儀作法にうるさいらしい。
誰もいない家で、上座下座にこだわり、
芸能人格付けチェックの如く、上座から順にいい座布団を並べていく。
続いて騒々しく登場したのが、深川の大工の源太(幸村)。
「これの・・・アレのもんなんですけどー。」「開けてくんないっ、開けてくんないっ。」
いかにも江戸っ子な職人さん。相当気が短い。
書付を持っていても字が読めず、勘をたよりにやってきたらしい。
竹屋さんと源さんの気が合っているんだかあってないんだかなやりとりが笑えます。
源さん。楽日に竹屋さんにぶちゅっまでやってるし^^;
残念だったのは、その後、ほぼノーリアクション。
(無言でほおをぬぐい、、、無言でくちびるをぬぐっていた。。。)
呉服屋の若旦那の与太郎(縄田)。
仕草はおっとり上品。でもなんか騒々しい。
たとえていうなら、必殺仕事人の田中同心みたいな雰囲気。(主役の中村主水の上司)
あ、同心なんで、町人の若旦那とは違うか。
はっ。田中同心ってのは、オカマキャラで有名だ・・・。
そこで、思い浮かぶのが、見上げたライブⅡ。
そーいやあ、二回目のライブ(発売されたライブⅡのDVDに収録分)では、
見上げたが発展するためにはの一案として・・・「おねえキャラ」があげられていたではないか。
・・・なんで縄田さんなんだ??
いや、縄田さんにその素質を見出した演出家さんがすごいのか?
それとも、あれが次回予告だったのか?
心配症で、ものごとを悪いほう悪いほうに考える。
犬におしっこ引っ掛けられるは、泥水を引っかぶるわで、
朝からついてなかったらしい。
なんとかあばら家に到着したが、腰をぎくーーーぅっ。
若旦那さん。ハイテンションぶりが日に日にすごく、ぶっ壊れていく。
縄田さん。今まで二枚目だとばかり思っていたのに・・・。あれぇ。。?
与太郎を介抱するのに布団を敷こうと、押入れを開けたら、そこには死体がっ!
死体!が川本氏。目を見開き、口をがーっと開け。。。
目の当たりにした平野氏・・竹屋さんが、おもわずガタっと扉を閉める。
いや、そこの思いっきりのよさがみごと。
そら、首痛くなるべさ。
「何があったの?いったい。何?何?ちょっとでいいから教えてよーっ。」
そこに、
何かから逃れるようにあばら屋に転がり込んできた浪人の楠五郎左衛門(福永)。
・・・見るからに怪しげな浪人も「これの・・・アレ。」の一人だった。
見上げた作品で初の二枚目?
福永氏。太め~な体形なときは、雰囲気が陽性なのに、絞っているときは、ニコリともしないのね。
クソ真面目なのにもかかわらず、ボケという、ふっしぎーなキャラです。
「えんやまきんしろう殿は居られるか?」
「呼んだ~?」
残る一人。
押入れから出てきたのは、さっきの死体?いや、生きてる^^;
ど派手~な着物で登場したのは、
この5人組の組頭になる遊び人の金公(川本)。
うわーっ、悩殺チラリズム・・・。きゃっ。見えそうで見えない。
見上げたの川本氏の役どころとしては新形態。
啖呵きるところなんざ、日本一!と叫びたいくらいです。
思えば、川本氏も、最初に認識したときは普通のさわやか系二枚目だと思っていたのになあ。 ・・・いつまにか、だまされた。ううう^^;
こうやって集まったのも何かの縁なんだから、飲んで親睦を深めよーやーという金公。
「五人組」はそんな甘いものじゃない!
見知らぬもの同士が犯罪を犯さないように互いに監視しあう制度だ!
・・・ごもっともーなことを言い、場をしらけさす楠。
いったん解散して、来週また集まろう。
リーダーは俺だって!
次回の集合日。
市中に鳴り響く呼子笛。辻斬りが出たーっ。
実は楠さんはどこだかの藩の出で仇持ち。
このあとたくさん藩名出てきたせいか、覚えられず。小田原藩?
妻子を国許において、七年近く浪々の身。
やっと見つけた仇を討とうと、刀を抜いたものの、相手の顔が人相書きと違い、
手元がくるって欄干(らんかん)に一刺しが・・・。
切ってないのー?いわば未遂。
仇を間違えましたーなんて言い訳は、お侍さんの世界では通用しないのです。
楠さんはこのままでは、
辻斬り犯としてつかまるか、本当のことを訴えたところで侍失格として切腹。
そして他の4人にも罪が及んでしまう。
金公が言い出したこと。
ここであったのもなにかの縁。
未遂なんだから、証拠品が無くなれば探索の手もうやむやになるだろう。
皆で力あわせて証拠の刀を竹光(たけみつ)と取替えてこよう!
えーっ!
金公の考え出した作戦とは・・・。
お奉行に成りすまして、奉行所に入り込み、摩り替えてしまおう!
失敗したら、おまけ。
おまけ:走るんだ源さん!代わりに取り替えてくれー!
作戦ついでに皆に明かしたこと・・・。
「どうやら、俺はお奉行によく似ていているらしく・・・。」
金公が着物をばさっー脱いでみたところ、右肩には刺青が。
・・・でも、梅。そして、彫り物は途中。本物は梅?桜?
はっ。
ってかそもそも時代が違うっー。なんでみんな納得してるんだー。
はたして、このすり替え作戦は上手くいくのか?
◇
江戸っ子の職人。堅物な侍。若旦那。遊び人。
一軒のあばら家に、
次から次へと集まってくる個性的な登場人物たち。
これでマエフリです。
◇
門番たちの前で、奉行だと名乗り、
大見得切って彫り物まで見せたのに、結局は相手にされず仕舞いの金公。
しかし、竹屋さんの機転で、すかさず源さんが奉行所内に走り、摩り替えることに成功。
刀は無事に楠さんの手に戻った。
終わりよければ・・・だったものの、
まるで喜劇を見ているようだった・・・な顛末。
笑われて、最初はいじけていた金公だったが、
天才策士!略しててんさくちゃんとおだてられ、気を取り直す。
一同はすっかり打ち解け、酒盛りにて盛り上がるのだが、
それは新たな騒動のはじまりだった。
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お酒が入ってどんどんと気が大きくなっていく男たち。
金公の大ぼらが始まった。「木更津タタラの千人切り」
その昔、木更津の港町にて。
遊び人金公の本名は木更津タタラ。人妻お琴との逢瀬話。
蜜月は長くは続かなかった。
長く留守にしていた漁師の亭主の油壺松五郎が帰ってきて、浮気がばれ、
タタラ(金公)は、結局お琴と松五郎。その赤ん坊まで手にかけたと語る。
「油壺」という姓は、その場で適当につけたものだ。
酒の席での虚勢話であり、むろん、だれも本気になんかしていない。
しかし、それまで話にほとんど加わらず、
一人静かに酒を飲んでいた楠が金公に刀を向ける。
「俺の本名は油壺正造。貴様が手にかけたお琴は実の妹だー。」
えーーっ!?
さっきの話は口からでまかせ。おいらのついた嘘なんだーと部屋を逃げ回る金公。
そんな中、竹屋さんが思い出したこと。
「本名は平野清吉郎。名前が違ってるかも・・・。
父と二人でアシタカ山に行った。それが今生の別れとあいなった。油壺は仇だー!」
え、えーーっ!?
こんどは楠・・・もとい油壺さんと、平野さんが斬り合う。止めに入る源さん。
しかし、平野さんの真剣が源さんの額に直撃・・・。殺してしまったのか?
それ、竹光だから、死なない。本物はお金に困って・・・。
息を吹き返した源さん。どこか様子がおかしい。
「仇の平野を討てなかったことが心残りだ。
叔父を切りつけ、また間違えた・・・といって去っていった。」
え、え、えーーっ!?
源さんは甲州浪人の橘というお侍だったのだ。
そして、その名に反応を示した男が。
隠してあった番傘を手に・・・。
「ばーちゃんの仇!貴様の作った棚が倒れて、ばーちゃんは、ばーちゃんはっ!」
え、マジっ^^?
若旦那さんも並木藤十郎という名のお侍・・・らしい^^;
酒の席が一転、殺伐とした雰囲気に。5人は互いに斬り合いをはじめる。
「ちょっと待った~っ。シミュレーションしません?
今、誰が誰切ったかわかんなくなってるし。」
金公の提案により、誰が得するか生き残るか、
大真面目でシミュレーションをはじめる5人。
しかし、結局は切り合いになっていく。
「こんなこと止めない?」
仇を討つことの無意味さを説く金公だったが、だれも聞く耳を持たない。
侍の意地と意地とのぶつかりあいが始まった。
「ぶれるな、ぶれてはいけない。」
油壷、平野、橘、並木は対決を続けた。
「おぬし、本物の遠山様ではあるまいか?」
延々と続く対決に疲れ果てた4人が、
知恵を借りようと金公の家に戻ってきた。
金公は4人に伝える。
明日、巳の刻に奉行所の前にくるように。
いよいよ名奉行のお裁きが下るのかーーっ?
◇
見上げた式爆笑娯楽時代劇。
(細かな時代考証は無視の方向らしい。。。^^;そこも面白いんだけど。)
TVの痛快娯楽時代劇というのは、ワンパターン的お約束で進むけど、
この作品は先の展開がまーったく予想つかない。
いつもながら、予想をナナメ上いくストーリー。
いったい川本氏の頭の中はどーなっているのか。
基本はコメディなのです。
なのに真剣で、かっこいいキャラクターたち。
ストイックに仇を求める人生も、そんな人生に疑問をもつことも、かっこいい。
でもキャラ的には、皆さん、お莫迦。
いや、だって、次々に出てくる仇討。
成り立っているんだか成り立っていないんだか・・・。
びみょんだもん。
「偽名」と「間違えたー」と「ばーちゃんがー」だからなあ。
いつものように素敵な曲の数々。迫力のダンスと殺陣。
今回は侍の仇討ものがメインなので、ダンスよりも殺陣が前面。
殺陣に口あんぐり。
これって、互いを信頼してないと、できないようなアクションでわ?
すげぇ・・・。
殺陣とダンスを振付ける幸村氏と平野氏もすごいが、
それを真剣に実現しているメンバーもすごい。
ただ逃げ回っているだけーとか、へっぴり腰でだーっと突っ込んでいるだけでも、
綿密な計算のひとつなんですね。
花道が二つありましたが、
ささささーっと通る役者さんたちがまたそれだけで、格好よく。。。
川本氏は下手専門。あ、楽の回に一度、金公が上手から登場したよーな?
残りの人は上手も下手もありました。
幸運にも一度、上手の最後列通路よりで見られましたが、
自分に目掛けて役者さんが走ってくるような・・・。
すげー迫力。
ところで、見上げたさんの最大の疑問。
何故なんだーーーー。
お莫迦とかっこいいは両立できてしまうのかぁーーーっ。
うーん。不思議。
見ていてこういうところが、たまらないです。
--
どうやら、見上げた作品では、幸村氏だけでなく、
小道具やセットまで暴走しだすようになったらしい^^;
(演技のはずの)建て付けが悪い?障子戸が上手くはまらず、
悪戦苦闘の上放置されるのは何度もあったし、
初日には下手側の壁の簾が倒れていって、すごい仕掛けだなーと驚いたし、
極めつけが、
大楽の回の仇が判明しました~の後のビックアクションの後、
縄田@若旦那の開いた和傘が閉じずに四苦八苦・・。
いずれも、
話の流れを途切れさせずに、上手い具合にハプニングが続くので、
今回のセット&小道具には、魂が宿っているに違いないと思ってしまった。
毎回、どうやってるんだろうと不思議だったのが、
切りあいのときに吊り下げてあった小道具が、ぱらぱらぱら・・と落ちていったり、
金公が手にした竹光が、綺麗に四つに分かれるところ。
ハプニング?それとも仕掛け?
もう、区別がつかないー。
魂が宿った小道具&セットさんたち。
もっと出番よこせー、再演しろーと毎夜毎夜騒いでいるんでないかと、思うのです。
小道具さん&セットさんが妖怪化する前に再演してくれーーーー。
(楽日の挨拶にて、無茶なリーダーさまが、
このまま追加公演ありまーすと発表するのを期待してましたが、
そら、一ファンの無理な願望ってなもんだ^^;)
あ、楽日にあばれた番傘さん。合掌・・・。
(助演小道具賞をあげたい。)
【公演名】
見上げたボーイズプロデュース公演Vol.6 「五人衆」
【会 場】
麻布十番 アトリエ・フォンティーヌ
【出演者】
幸村吉也(殺陣)、縄田晋、福永吉洋、平野亙(振付)、川本昭彦(作・演出)
松本誠
【スタッフ】
照明:小粥之央
作曲:吉田佐知子
編曲:斉藤陽子
衣装:石橋舞
舞台監督:入倉津
(2008/8/17アップ)
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